認知心理的に判別が容易であると考えられるデザインのエレベータ開閉ボタンについて、予想通り押し間違いにくくなったことを実証した研究成果が論文集に掲載されました。
著者:糸井川高穂、村上春香、山下若葉、村田智明、古賀誉章
題名:表情を用いた判別の容易なエレベータ開閉ボタンのデザイン
掲載:日本人間工学会誌 人間工学 Vol.56, No.6, pp.245-252, 2020
判別が人の脳で行われているのであれば、その脳が判別しやすいように情報を設計すれば、判別はしやすいであろうと考えるのは自然なことと思います。
ただ、脳にとって何が判別しやすいのかはなかなか分かりません。
先人たちが苦労して明らかにしてきた脳の情報処理の偏りを、実際に使ってみたのがこの研究です。
誰もが犯す過ちであるエレベータ開閉ボタンの押し間違いを少しでも減らすことができるデザインにたどり着ければ、そのアプローチの方法はエレベータの開閉ボタンにとどまらず様々なボタンなどきっと他のインターフェースにも適用できると思います。
この研究が掲載されるまでには、いろんな人の力を借りてきました。
アイデアを提供してくれた方、検証方法の構築に知恵を出してくれた方、測定の妥当性を確保するアプローチを一緒に作ってくれた方、そして実験の被験者となってくれた方々、大変ありがとうございました。
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