研究室の本棚は、研究室のメンバーが自由に使っています。
そこに並んでいる本から研究分野が俯瞰できそうです。
建築環境研究室なので、もちろん建築設備や環境工学の分野の本はたくさんあります。
空調技術や省エネルギー技術、環境建築などに関するもう少し専門的な本も、この棚の2段上にあります。
建築設備の目的は、そこにいる人たちのパフォーマンスを上げることです。
そのため、そこにいる人たちについて知っておくことで、適切で効果的な建築設備の設計に繋がります。
人と環境との関係に関する本も色々あります。
空調設備本体による省エネルギー性能の向上は限界に近づいています。
その一方で、その空調設備を使う人が控えめな設定をすることで非常に大きな省エネルギー効果を得ることができます。
空調機器のエンジニアとして技術開発・設計をしていたときから、どうしたらユーザーの省エネルギー行動につなげられるか考えてきました。
使う人の省エネルギー行動を誘発する方法を考えるために、認知心理や社会心理、デザインやマーケティングなどの勉強を続けています。
その関連本は最近増えてきています。
本棚を眺めてみると、社会的なニーズにこたえるために注力している分野や環境工学・設備分野の研究室として社会に出ていくメンバーの学びも重視して続けている分野など、研究室の特徴が見えてきます。
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