この看板が出されてから、もう1年が過ぎようとしています。
去年の大学の卒業式は、規模を大幅に縮小して開催されました。
謝恩会なども行わず、学位授与式のみの卒業式でした。
去年始まった感染症は一年たった今もまだ終息が見えてきていないので、今年の卒業式も去年と同じやり方です。
研究室の様子は、この一年でいろいろ変わりました。
新しく入った機器もたくさんあります。
センサの出力を最大1000倍に上げられるアンプは、熱放射環境の実測用です。
光造形3Dプリンターです。
積層タイプの3Dプリンターは既に運用していますが、造形方式が違うタイプの3Dプリンターです。
企業に就職するといろんなタイプの機器に触れたりすると思いますが、その特徴の違い実際に使って、作って、加工してみることは、いろんなタイプの3Dプリンターがあるということを単に知っているだけとは違う「リアルな経験値」になると思っています。
いろいろ新たに仲間入りした機器は他にもいくつもありますが、今も変わらずに研究室の雰囲気を作り続けてくれているアイテムもいくつもあります。
大切だな、良いな、と感じた瞬間も、思い出すきっかけが無ければいずれ忘れてしまうかもしれません。
心に染み渡った大切な時間を思い出すきっかけ達が、たまに場所を変えながら、あちらこちらに今も変わらずにいます。
いろんなものがありますね。
「研究室」という名称の印象からはちょっと離れているかもしれません。
私たちと一緒に過ごす学部4年生から大学院2年生までの3年間を彼女ら/彼らの人生に資する時間とするために、これまでの慣習やイメージ、建前や「普通」という言葉に抗い、なりふり構わず理想を追求し続けるのも良いんじゃないのかなと思っています。
私たちの研究室のメンバーです。
一緒に過ごした一年で、面倒だなとかイヤだなとか思ったことはたくさんあったと思います。
その思いに気づけず大変申し訳ない。
いつも楽しく心潤う時間をありがとう。
もうすぐ現3年生が研究室に配属されます。
研究室紹介に参加したりHPを見たりしていると、何でもありの自由な研究室に見えているかもしれないなと思うことがあります。
ただ、それを期待して配属先として選んでしまうと、現実とのギャップを感じるかもしれません。
「メンバーの相互の理解と親しみの気持ちと礼儀の上に、この自由が成り立っている」と数年前に言われたことがあります。
多分、その雰囲気は今も同じだと思います。
メンバーは入れ替わっていってしまいますが、その雰囲気は引き継がれていっているようです。
最近ちょっとレイアウト変更してみました。
まだ慣れていなくていろいろ不自由を感じますが、変化や違いから感じるぎこちなさを受け入れる柔軟性を持ち続けるための私の小さな挑戦です。
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