第1章 p21
イモニイは宿題を出さない。しかしやりたい人はやっていいプリントを配布する。要するに強制ではない自宅学習用プリントだ。
第1章 p29
イモニイが自分の授業の良し悪しを判断するモノサシはただひとつ。「子どもたちが考えることに没頭しているかどうか」。
第3章 p114
教育って、「何を教わるか」ではなく、「誰に教わるか」なんだと。
第4章 p155
取材活動のなかで、私が卓越した教育者に出会ったときに共通して感じるのと同じ、悲痛なほどの「覚悟」が、彼女の全身からビリビリト伝わってくる。
第5章 p192
どの先生が教えても同じようにできる授業なんて価値がないです。それこそ全く記憶に残らない授業じゃないですか、おそらく。あとはなんだかみんな、「教えたことが身につく」って思っているから。あ、そっちのことが大きいかもしれないなあ。本当に教育を突き詰めている人は、みんな当たり前のように分かり切っていること。「教えたことは身につかない」。これはハッキリ言える。考えさせないと身につかない。
第6章 p224
僕の座右の書に「木のいのち木のこころ」というのがあります。古代から伝わる宮大工の技術を継承した棟梁が著した本です。そこに書いてあることって真理だと思うんです。何かというと、飛鳥時代に建てられた木造の建物は今でも立っているのに、それ以降に建てられたものは全然残っていないと。要するに、木に対する眼差し、理解、扱い方が、飛鳥時代までとそれ以降ではまるで違う。
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目の前にいる若者たちが輝く環境を創れているか、彼女ら・彼らが考えるような問いを発信できているか。まだまだ自分は考えも取り組みも不十分だと感じました。
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