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itoigawa1

Book review / 読書ノート「苦しかったときの話をしようか」


第4章 p194

そうやって、自分の設計図を遂行して、なんとか完成させたとする。その次にやるべきことは分かるだろうか?それはブランド・エクイティー・ピラミッドに書かれた自分とできるだけ一貫した行動をとることだ。24時間、360度、365日、徹底的にそうする。家の外はもちろん、家の中でも、その通りの自分である前提で立ち振る舞いに気をつけなくてはならない。そこまで徹底する理由は、自分自身を思い込ませないといけないからだ。一貫した行動をとらなければ、自分のブランドエクイティーが構築できないのだ。


第4章 p197

しかしながら、もちろん認知は大事だが、自分を売ろうと必要以上に躍起になる必要は無いと私は考えている。最重要なのは、”問答無用な実績”なのだ。目を見張る実績を生み出す才能は、いやでも世の中に出ていくことになる。世界は顕著な働きができる人材を常に探し求めているからだ。特に優秀なヘッドハンターの情報網からは、たとえ隠そうとしても隠せるものではない。したがって認知形成においても、君がまず躍起になるべきは、ブランドを構築する一貫した行動と、結果を出すことにこだわること、この2つだけだ。そのうえで余力があるならセルフ・プロモーションも、やれば良いだろう。


第4章 p202

これは戦略の心理だが、普通の人と同じようなことをしていたら、普通にしかなれない。人と違う結果を出したいなら、人と違うことをやるか、人と同じことを違うようにやるか、そのどちらかしかないのだ。


第5章 p245

これからする私の話しも、珍しいケースではない。プロが本気で競争している最前線ではどこの世界にも普通にあると思っていた方がいい。プロの世界で最初から友情や新設を期待するのは単なる「お人よし」であり、淘汰される「負けのマインド」であることを覚えておいて欲しい。プロの世界とは生存競争の最前線である。プロの世界の友情とは、お互いの実力を認めた後に初めて通うリスペクトの感情で会って、日本の道徳上の定義とは違う。友情もリスペクトも、相手からもらえるべきものではなく、己が実力で勝ち取るものなのだ。


第6章 p273

たとえば、USJで出会ったグレン・ガンベルだ。彼はUSJを退任する67歳まで、バリバリに強烈なチャレンジを続けていた。家族を米国に残し、単身赴任で12年間を大阪のUSJでの挑戦に捧げた。困難な状況で、誰よりもビジネスに執着し、勝ちにこだわり、考え抜いて考え抜く思考力のキレを彼は輝かせていた。そして見事に彼は自身の挑戦を成功させたのだ。私は今から20年も経って、果たしてあの時のグレンほどの強い周年をギラギラ燃やせているだろうか。そうありたいと思うし、負けたくないとも思うが、正直なところ自信はない。そう思わせられるほど彼の挑戦心は凄かった。


コメント

大学にいて、目の前にいる若者たちの成長物語をイメージすることは多々ありますが、自分のキャリアプランもしっかり考えろと本書に叱咤激励されました。

著者の熱量は飛び火してきますね。


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