西郷孝彦:校則をなくした中学校 たったひとつの校長ルール、小学館、2019
第2章 p39
「校則なんてきゅうくつだ。だから全廃しよう」という教育論を金科玉条のように掲げて校則を廃止したのではなく、「子どもたちにとって、幸せな3年間を送るためにはどうしたらいいか」ということを考え、議論に議論を重ねていったその結果、そうなったと言うことです。
第2章 p46
教員だから偉い。年上だから偉い。そんなことはあり得ないのです。(中略)あくまでひとりの対等な人間として生徒と向き合う必要があります。
第2章 p71
「校則には従わないといけない」「制服は決まっている」と思いこんでいるんだったら、そうした固定観念を覆してあげたいんです。価値観のシャッフル、価値観の転覆です。「当たり前」だと思っていることに対し、「本当にそうなの?」と自分の頭で考えてほしい。
第4章 p218
絶対にブレてはいけないことは、「何をいちばん大事にするか」ということでした。
組織なのか。
子どもなのか。
私たち教員の目の前には子どもがいますよね。その子たちは楽しそうですか?楽しくなさそうですか?
第4章 p220
アインシュタイン、エジソン、スティーブ・ジョブズ・・・。世界を変えてきたのは、みんな「変な人」です。「変わっている」と後ろ指刺されるのを恐れず、人と違う人になって世界を変えなさい。
コメント
自分の目の前にいる若者たちと過ごす3年間を、彼ら/彼女らにとって楽しく有意義なものにするにはどうしたらいいか。改めてちゃんと考えていかなければならないと、本書に厳しく叱られ激励されたように感じています。
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