第2章 p62
人間は、希少であるものに価値をおく習性があります。貴金属のゴールドも、そこらへんに転がっていたら、だれも見向きもしなくなるでしょう。同じように、時間が永遠に続くと錯覚していると、一日を粗末にしてしまいがちですが、時間が限られているとすると、一日一日がとても貴重に思えてくるわけです。
第2章 p63
私は自分の人生を恨んでいる岡田さんに対して、こんな言葉をかけてみました。「こんなことを言うと怒られるかもしれませんが」と前置きしたうえで、「あくまでも仮定の話ですが、くじを引かなかった方がよかったですか」と尋ねました。
岡田さんは「は?」と私の言った意味がにわかに理解できなかったようでしたので、「つまり、病気になる人生だったら、生まれてこない方が良かったですか、ということです」と補足しました。
岡田さんはしばらく考えていましたが、「いや、くじを引かなかった方が良いとは思いませんね、うん、最悪のくじたとしても、引けたほうが良いかな」と答えられました。
第4章 p136
30歳になった頃は、忙しさにかまけて自分の軸がないことをごまかしながらなんとか過ごすことができていたのですが、がんセンターで働きだしてがんの患者さんにもお会いし、「残りの時間をどう生きたら良いのか」という問いをもらったときに、そもそも今の時間をどう生きたら幸せかが分からない私には答えが全く想像できず、大きな壁にぶち当たることになったわけです。
第4章 p148
そんなころ、テレビ番組を見ていた時に「人生は一回限りの旅である」というフレーズがぐっと私の中に入ってきました。
第4章 p157
あなたの心が「絶対にやりたい」と言っているものがあっても、うかうかしていると実現しないまま人生が終わてしまうかもしれないからです。締切を意識しないまま先延ばしをすることは、実はそのことが実現しないという結果に一歩一歩近づいていることを肝に銘じましょう。そして、着実に準備されたら良いでしょう。
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自分の時間が有限で、毎日毎時間終わりに向かっているんだということが繰り返し述べられていました。
自分も、娘が生まれた時に、新しい世代が生まれると古い世代はところてんのようにこの世から押し出されていくんだなと終わりを感じましたが、ついつい時間を浪費していたことに気づかされました。
自分の時間を生きるということの重要さは、表現は違えども堀江氏の著書と同じ考えだなと思いました。
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