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itoigawa1

The Nudge that don't work / 効かないナッジ

更新日:2020年1月6日


At the train station, I found a nudge that seems to be ineffective.

I analyze the effect of this nudge based on AIDA model which is famous as a consumer behavior model.

First, let's focus on A ( Attention ).

This poster is stuck on the narrow wall of the aisle.

The attention of the person who is walking of the smartphone is directed to the smartphone or the track that is about to fall.

Next, let's focus on I ( Interest ).

The yellow border demonstrates a moment of interest.

I think that the smartphone user who raised his face will glance at the poster.

However, the poster only depicts people who are using the smartphone while walking.

I do not think that it will bring out great interest.

Finally, let's focus on D ( Desire ).

Communication between the sender and receiver of information leads to the improvement of the sense of ownership and the improvement of personalization, and contributes to the occurrence of action.

By the way, in the Netherlands, pedestrian signals are designed to protect even those who use smartphone while walking.

電車の駅で、効果を発揮できなさそうなナッジを見つけました。

このナッジの効果を、消費行動モデルとして有名なAIDAモデルに基づいて考えてみます。

AIDAモデルは、行動を求める情報が行動を誘発するまでのプロセスを、Attention、Interest、Desire、Actionと仮定するモデルです。

まず、Attentionに着目してみます。このポスターは通路の狭くなっているところの壁に貼られています。歩きスマホをしている人の注意は、スマホか落ちそうになる線路に向けられます。そのため、残念ながら横に貼られているポスターは、最も情報を届けたい「歩きスマホをしている人」に届きません。

次に、Interestに着目します。黄色の縁取りは、一瞬の誘目性を発揮します。少しでも顔を上げてくれたスマホユーザーは、チラ見はしてくれると思います。ただ、歩きスマホをしている人が描かれているだけであり、大きな興味を呼び起こすようには思いません。「今まさにホームから落ちるところ」であったり、「線路に落ちてしまったところ」など、危険が表されていると、注意がそこに向く可能性が高まります。

最後にDesireに着目します。情報の発信者と受信者の間でコミュニケーションが成り立つことは、当事者意識の向上や自分事化の向上につながり、行動の発生に貢献します。「~しましょう」という掛け声は一方的に情報を投げつけるだけであり、コミュニケーションにはなっていません。「~してみませんか?」といった問いかけは、たとえ相手がポスターであっても、コミュニケーションの一つの形であると思います。

ちなみに、オランダでは、歩きスマホをする人も守ることのできる歩行者信号がデザインされています。




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